ごあいさつ
![]() | 創立70周年を迎えて |
| 会長 大野 祥雲 |
本会は前会長の松岡雲峰先生が、戦後の動乱期にいち早く書写・書道教育の重要性を説かれ、賛同する先生方とともに、昭和26年(1951)年、高知県書道教育研究会(後、筆の友書道会と改称)として創立。「用美一体の書写・書道教育」を掲げ、「筆の友」を発刊し、多くのみなさまと共に歩んでまいりました。この70年間で、私たちを取り巻く社会は大きく変わりました。デジタル化が進む現代では、情報が瞬時に行き交う中で、手書きの文字が持つ温かさや、人と人とのつながりを再認識する機会が増えており、書道はその一環として、静かに自身と向き合う時間を提供し続けています。近年のパンデミックの中では、さまざまに行動が制限される中、自分の分身としての作品を生み出そうと、各々が自己研鑽に努めてまいりました。こうした社会の大きなうねりに立ち向かい、70年という節目を迎えられたことは、感謝の念に堪えません。
私たちの活動は、単に技術を伝えるだけでなく、書を通じた精神的な成長や人間関係の構築にも重きをおいています。会員のみなさまが日々の稽古を通じて磨き上げた作品は、まさにその集大成であり、今回の記念作品集に収められた一つ一つの作品には、各々の思いと努力が凝縮されています。
この70周年記念作品集が、多くのみなさまに書の魅力を再認識していただく一助となり、また未来の書道家たちへの激励となることを心より願っております。これからも筆の友書道会は、伝統を守りつつ、新しい挑戦を続け、次の百周年に向けて、邁進してまいります。
最後に、会員のみなさまをはじめ、関係のみなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げるとともに、今後も変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
令和7年8月


ページの先頭へ戻る